「教材作りが終わらない…」はなぜ起こる？─完成しない人がハマる“3つの罠”と脱出法
office-seisはじめに:
「教材を作ってるんですが、気づけば何週間も止まってて…」
こんな声は、講座を作ろうとしている人からよく聞きます。
最初はやる気満々だったのに、時間だけが過ぎていく──
それには、ちゃんと理由があります。
この記事では、教材作りが進まない原因を「3つの罠」として整理し、
そこから抜け出すための具体的な方法を紹介します。
罠①：「完璧にしよう」とするほど進まない
よくあるのが、こんな思考…
「せっかく売るなら、完璧な教材にしなきゃ…」
この「完璧主義」が、一番の足かせです。
・構成を何度も練り直す
・すべての資料を作り込もうとする
・納得できずに永遠にブラッシュアップ
でも、実際に求められているのは「完璧な教材」ではありません。
**“受講生が前に進める教材”**です。
まずは最低限の完成を目指し、あとは受講生の反応を見ながら改善すればOK。
「出してから直す」くらいの感覚が、最も実践的です。
罠②：ゴールが曖昧なまま作り始める
意外と多いのが、
「とにかく作り始めたけど、だんだん何を伝えたいのか分からなくなって…」
というパターン。
これは、ゴール（目的・達成状態）が曖昧なまま作り出してしまうからです。
教材作りの正しい順番は、
- ゴールを決める（何ができるようになってほしいか）
- 必要なステップを分解する
- それを伝えるための教材を作る
この順番を守らないと、途中で道に迷うのは当然です。
罠③：「完成してから出す」思考に縛られる
講座ビジネスにおいては、
完成したものを売る
という思い込みがブレーキになることがあります（「完成したものを売る」が、ダメだというわけではないです。）
でも実際は、
売る → その後に順次教材を整えていく
という流れも十分に成立します。
実際、多くの講座販売者は**「先に売って、反応を見ながら作っていく」**スタイルを取っています。
・「第1章だけ先に完成させて募集開始」
・「週1本ずつ教材を配信するスタイルにする」
・「ライブ形式で開催し、その録画を教材にする」
こうすることで、「作っても売れなかったらどうしよう」というリスクも回避できます。
脱出法1：スモールゴールを設定する
「完成させよう」とするから動けないのです。
それよりも、“小さなゴール”を明確に設定しましょう。
たとえば：
- 今日は第1章の構成だけ決める
- 明日はスライドの見出しを並べる
- 明後日、スライド1枚だけ作る
というように、タスクを“10分単位”で分解するのがコツ。
「とりあえずここだけやろう」と思えることで、心理的ハードルが下がります。
脱出法2：「公開前提」で考える
作業が止まるもう1つの原因は、「誰にも見られていないこと」です。
- 締め切りがない
- 完成してもしなくても誰も知らない
- 褒められもしないし、怒られもしない
これでは、人は動きません。
そこで有効なのが、**「人に見せる前提で進める」**ことです。
- 「◯日から募集開始します」と先に宣言
- LINEやSNSで「制作中の様子」をシェア
- 誰かに進捗を報告する約束をする
これだけで、行動のスピードはぐんと上がります。
脱出法3：「型」を使う
ゼロから教材を作るのは、実はとても難しいことです。
そこで活用したいのが、**「型」**です。
- 決まったスライド構成
- 授業台本のテンプレート
- ワークシートの設計例
など、すでに用意された「道筋」があれば、迷わず進めます。
僕の講座でも、受講生には教材づくりのテンプレートを提供していて、
「型があるからこそ作れた」という声が非常に多いです。
今日の一歩を動かそう
ここまでの内容を読んで、
「自分はどこで止まっていたか」
「何を変えれば前に進めるか」
少し整理がついてきたかもしれません。
大事なのは、今から“できること”を1つだけやってみること。
- ゴールを1行で書く
- スライド構成だけ考える
- 誰かに「作ってる」と伝える
どれでもいいんです。
動けば、止まっていた時間が“進捗”に変わります。
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