なぜ市場構造を理解する必要があるの?~市場構造を理解せずにビジネスを行うのは目をつむって自動車を運転するような危険なもの~
前回の記事で、集客が上手くいっている企業が必ず行っていることとして
「市場を調べ、その市場の問題を見つけ出して、その問題を解決する商品を開発してから、販売するまでの流れを作り上げる」と書きましたが・・・
「そもそも市場って何?市場ってどのような構造なの?」と思われた方や
「なんで市場構造を理解することが、集客につながるの?」と疑問に思われた方も多くいたと思います。
今日は、まず、こういった市場構造を理解する必要性をお話しさせてもらいます。
また、次回には、その市場構造とは何か?ということをお話していきたいと思います(2本立てでいきたいと思います)。
早速ですが、あなたは市場構造を理解するメリットって何だと思いますか??
私は、市場構造を理解するということは、成功確率の高い戦略を選ぶことができるようになることだと思っています。なぜかというと、この大きな世の中では、1つの会社ではコントロールしきれないことがいっぱいあります。そういった歯が立たないようなものに、あなたの貴重な経営資源を投入して消耗してしまわないために、また、会社として踏み込んではいけない(地雷的な)場所を避けて戦略を立てるために(逆に言えば、勝てる場所を探すとも言えます)、最低限の市場構造を理解することが必要なんですね。
そして、市場構造をしっかりと理解しておけば、市場を味方にして少ないお金で大きな売り上げを達成することもできます(この辺の詳しい内容は、後日販売予定の、「スポーツビジネス マーケティング講座」でお話しする予定です)。
市場構造を理解するということは、本当にマシーンの構造等を理解してその操り方を考えるようなものなんです。
例えば、あなたが自動車を運転することを考えてみて下さい。
あなたは、どれがブレーキ、どれがアクセル、どこがハンドルで、ギアはどれで、Dに入れれば動き出し、Rに入れれば後ろに動く等々…あなたは車を動かす前に必ず知りたいと思いますよね。だって、それを知らずに運転するのは危険だから。そして、これら車の構造や操作方法を理解したあとで、ようやく車のスイッチをいれて動かせる状態にしたとしても、周囲の歩行者や自転車の状況や対向車の有無など、様々な情報を無視して思い切り発進させることは絶対ないはずです。なぜなら、それは無茶だから。事故を起こす可能性が高いからですよね。
「そんなの当たり前やん!」という、あなたの心の声が聞こえてきそうですが、そうなんです。当たり前なんです。
しかし!ビジネスを行う際に、市場構造に全く関心を示さない、市場構造に対して無頓着な人というのは、それに匹敵するほどの大きな無茶を平気でやっているということです。その自覚がないだけです!
そういった人は、全く操作方法も分からない未知のマシーンに乗って、どのボタンを押せばどうなるかもわからないまま、とりあえず動かして、目をつむって動かしているようなものなんです。
本当に不思議なんですが、ことビジネスになると,、こういう危険を平気で侵している企業が本当に多いんです。
特にスポーツビジネスは、経験者が起業することも多いため、選手として培ってきた「専門スキル」や「知識」に自信があり、よい商品、よいサービスが提供できればお客さんは集まるだろうという考えだけでビジネスをスタートさせてしまうことが多いため、市場構造を理解していらっしゃらない経営者の方が、特に目立ちます。
正直に言えば、市場構造なんか全く考えもせずにビジネスで成功している人もいます。ただ、そういった人は、研ぎ澄まされた直感力の持ち主か強運の持ち主なだけです。しかし、こういったやり方では長期間にわたって成功を持続させることは不可能です。
あなたはどうですか?
あなたが行われているスポーツビジネスの「市場構造」を考えたことはありますか?
是非、市場構造を理解することにも時間を割いてみて下さい。
それが、「勝てる場所を見つけること」と「市場構造を利用できる方法を見つけること」につながります。
つまり、負け戦を避けて、勝てる戦いを選べるようになります。だから、勝つ確率が高いんです。
私がコンサルを行う際にも、この市場構造を理解することに力を注ぎまくっています。
「市場構造を理解する」ということは、会社が「勝つ確率」を上げるためにあるんです。 では、次回は2本立ての2本目のお話、そもそも「市場構造って何?」ということについてお話ししたいと思います。