愛する「高知ユナイテッドSC」~スポーツビジネスコンサルタントとしてJリーグ昇格&昇格後のために愛ある提言!入会条件達成は「勝つべくして勝つ戦略」を経営陣が作っていたかにかかっている!~
今日から少し、今までと違ってプロスポーツチームの運営や経営について書いていきたいと思います。
で、具体的な話に入る前に!
まず、なぜ、今回、このような記事を書こうと思ったかという私の熱い思いを書かせてください!それは、私の第二の故郷ともいえる、高知県でJリーグチームが誕生するかもしれないんです!そう、高知ユナイテッドSCです!
四国リーグの頃から、密かに応援し、JFLに昇格した際は大喜びし、そこから、苦しい時期、なんとかJFL残留というようなシーズンも過ごしながら、昨年の天皇杯ではジャイアントキリングを連発して一躍注目を浴び、そして、今年は、現在、JFLで首位を独走中!持ち前の堅守を活かして、このままブッチギリで優勝しそうなので、J入会規定の競技面(JFLで2位以内)は余裕でクリアしてくれるはずです。しかし、心配なのが経営面です。昨年もJ3ライセンス申請を行いましたが、財務基準に不備があると指摘され結局辞退していました。
今年も6月30日に2025シーズンのJ3クラブライセンス申請が締め切られましたが、高知ユナイテッドは、もちろん申請を出しており、ライセンスが交付されるかどうかが注目されているんです。
そして、Jリーグ入会のための条件として、「ホームゲーム平均観客動員2000人」と「入場料収入1000万円」が復活しており、競技成績以外に、この2つの条件をクリアせずに、高知ユナイテッドのJリーグ入りはないんです。
この記事を書いている8/26(月)現在の状況ですが・・・
・「ホームゲーム平均観客動員2000人」については、今シーズンここまでホームゲームを9試合戦っており、残り6試合で「2万70人」を動員する必要がある状況…厳しい。
・「入場料収入1000万円」については、8/8日の高知の公表いわく、これまでに「431万4000円」を記録。昨シーズン1年の「428万2800円」をすでに上回り、ここから6試合で600万円弱の入場料を目指す状況とのこと。
本当に厳しい状況だとは思いますが、高知県一体となって必ずやってくれるはず!
そして、私も微力ながら、地方プロサッカーチームこそが導入すべきSNS戦略を記事(今日の文章が長くなるのでまた別の機会に書きます)にすることで、少しでも高知ユナイテッドの集客&売上増に役立てたらな…そんな思いがあり、今回の記事を書いている次第であります。
もちろん、スポーツビジネスコンサルタントとして、別の回に記載予定の、プロスポーツクラブにおいてのSNS活用方法は、クラブ拡大に非常に効果的な手段として用いることができるからこそ書く予定なので、高知ユナイテッドだけではなく、他のプロクラブにもぜひ参考にしてもらえればと思っています。ただ、私は高知ユナイテッドの熱心なサポーターであり、今回のチャンスは逃してほしくはないし、Jリーグに昇格してからのことも考えて、あえてスポーツコンサルという立場の面から言わせてもらうと、経営陣の見通しの甘さはあったように思います(愛があるゆえに厳しいことを言ってスイマセン…)。
昨シーズンの躍進を経て、競技面では機が熟していたのは分っていたはずです。
そうすれば、あとは経営面のみです。
「平均観客動員2000人」「入場料収入1000万」は、経営のコミットでしょう。
果たして、これらを達成するための戦略を練りに練って、その上で各戦術に落とし込んでいったのでしょうか。これを今一度問いたい。昇格への機運が高まった今だから、慌てて集客に向けての動きを本格化させている…ということではないことを、本当に願っています。そのような体制では、Jに昇格しても1年でJFLに落ちてしまうことになります。
現場現場では、皆が頑張っていると思います。絶対スタッフの皆さんは必死に働かれていると思います。ただ、その頑張りを意味のある頑張りにするには、経営陣が「勝つべくして勝つ戦略」を練り上げた上で、行われていることでなければならないんです!
昇格に向けて景気のよい話をしたいところですが、昇格が現実的になっている今だからこそ、今後のビジョン、戦略が非常に重要になってきます。
高知に初めてのプロリーグ所属のスポーツクラブができるのは、県全体にとっても意義のあることで、高知を全国にPRする素晴らしいコンテンツにもなります。そんなものは、高知では坂本竜馬以外で、なかなかないです。ですから、選手がプロであるように経営陣も是非プロとして戦略性を持って運営に邁進してほしいと心から願っています。
「勝つべくして勝つ」、そういった戦略をもって高知ユナイテッドを運営し、競技面だけでなく経営面でも条件をクリアし、必ずJリーグ昇格を達成してほしい。心からそう思っています!
そのために、次回の記事で「地方のスモールプロスポーツクラブこそ戦略が必須」というものを書かせてもらいたいと思っています。
ビッグクラブではない、地方のスモールプロスポーツクラブであればなおさら戦略を練りに練ったうえで、活動していかなければなりません。なぜ、そんなに戦略が重要となるのかということをお話しします。
もし、この記事を高知ユナイテッドSCの関係者の方に読んでもらえていれば、次回の記事で戦略の重要性に気づいてもらえると思いますし、戦略策定でお困りなら、是非お問い合わせいただければご協力させて頂きます!
もちろん、他のスポーツクラブの方も、戦略設定にお困りであればお気軽にお問い合わせくださいね。