教材づくりに“時間をかけすぎる人”が見落としがちな、売上との逆相関 ─「完璧に仕上げたのに、売れない」講座が生まれる理由


はじめに:「教材づくりに命をかけた。でも、誰も買ってくれなかった。」

教材を練りに練って、スライドも動画も完成。
自分では「これは売れるはず」と確信していた。
なのに、リリースしても申し込みゼロ。

――そんな経験、ありませんか?

実はこれ、講座販売で最も多い落とし穴の一つです。
この記事では、「教材づくりに時間をかけるほど、売上から遠ざかる」という“逆相関”の正体と、その対策を解説します。


「教材(講座)=商品」ではあるけれど、「売上=教材(講座)の質」ではない

多くの講師が、教材(講座)=商品=価値の中心と考えます。
もちろん、それ自体は間違いではありません。
ですが、講座の売上において最も影響が大きいのは**“商品そのものの質”ではなく、“販売導線や信頼設計”**です。

たとえば:

  • 教材(講座)が8割の完成度でも、導線が整っていれば売れる
  • 教材(講座)が完璧でも、LINEやLPが弱ければ売れない

講座は“完成度”ではなく“購入までの流れ”で評価されるという現実があります。


なぜ時間をかけるほど売れなくなるのか?

1. 市場の反応を見ないまま、孤立して教材を作り込んでしまう

時間をかけて作るほど、「これは伝えたい」「これも必要だ」と内容が膨らんでいきます。
でも、それは**“自己完結型の価値設計”**になっていることが多く、
実際の見込み客の悩みや期待からズレていきやすいんです。


2. 売る前に疲弊して、リリースするエネルギーがなくなる

100時間以上かけて作った講座をリリースする頃には、エネルギー切れ。

  • LPはざっくり
  • LINE配信も手抜き
  • 広告出す気力もない

→ 「売れなかったらどうしよう」という恐怖が先に立って、動けなくなります。


3. 先に作ると、“買われなかったらどうする問題”に耐えられない

売れなかったときの精神的ダメージが桁違いになります。
「こんなに時間をかけたのに…」という気持ちは、今後の行動すら止めてしまいます。


解決策:「先に売る」ことが最大のリサーチ

結論はシンプルです。
教材(講座)を完璧にする前に、「売る構造」を先に作ることが重要です。

ステップ設計の例:

  1. 構成案と“何を解決する講座か”を明確にする
    • ここができていれば、教材(講座)の詳細はまだなくてもOK
  2. LINE登録や無料PDFで“反応”を見ながら育てる
    • 興味のある層がどこに反応しているかで、構成も変わる
  3. プロトタイプ的に販売→受講者の声を元にブラッシュアップ
    • 実際のニーズから逆算して教材を改善

→ この順序で動く方が、結果的に売れる講座になります。


私の実体験:作り込みすぎて、失速した時期もあった

私自身、教材(講座)づくりに数十時間を費やし、
「これでようやく売れるだろう」と思って公開した講座が、まったく反応されなかったことがあります。
(今思えば、手段と目的が入れ替わっていた気がします…講座づくり自体が目的のようになっていました。)

でも、LPや導線・広告から設計してテストしていった講座の方が、
売上にも、改善にも、スピード感にもつながりました。

「売る」こと自体が最強のマーケティングリサーチなのだと、実感しています。


まとめ:「売ってから作る」が、遠回りに見えて最短ルート

  • 完成度よりも、まずは構造と導線
  • 市場に出すことで、ニーズが見える
  • 作り込みは“売れてから”やる方が、教材の価値も高まる

講座販売の構造を知りたい方へ

私自身が“売れる講座設計”をどう作ったかをリアルに収録した動画講座があります。

ゼロから作る“売れる講座設計”
〜講座を作っただけじゃ、売れません?〜
→ 教材・LP・LINE・広告で組み立てる、“売れる仕組み”の作り方

  • 教材構成の考え方
  • LINEステップのテンプレ
  • LP改善と広告の数値実例

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